東松島の印刷工房より
データビジネスの姉歯です。
あなたはあなたの専門分野ではプロです。だから、お客さんに何が必要かはよく分かります。
だから、それを商品にしてお客さんに提供しようと考える事でしょう。でも、あなたが考える「お客さんにとって本当に必要なもの」は、たいていの場合売れません。
なぜなら、お客さんはあなたの専門分野ではプロではないからです。お客さんが買いたいのは「お客さんが欲しいもの」であって、「本当に必要なもの」ではありません。
「欲しい」と「必要」の例
わかりやすいのは株式投資についての話です。投資のプロ達は、本当に必要なのはリスク管理技術であるということを知っています。でも、お客さんはすぐに大きな利益を出す方法を知りたがっています。
だから「確実なリスク管理方法」と言ってもたいていの場合売れません。しかも正しいリスク管理をすると利益が減りますので、この商品を買ったお客さんの満足度は下がってしまいます。
でもリスク管理は絶対に必要な技術で、長期的に見たらリスク管理を身につけておかないとほぼ確実に破産するというのは、プロにとっては当然の事実です。
あなたの商品は「欲しいもの」ですか?
商品は「お客さんが欲しいと考えているもの」である必要があります。でも、この例でも分かるとおり、あなたの目から見て本当に必要なものも商品として提供しなければお客さんのためにはなりません。そのバランスを見て商品を作る事が必要です。
もしあなたの商品が素晴らしいにもかかわらず売れていないなら、お客さんがほしいものが足りていないのかも知れません。一度商品を見直してみてはいかがでしょうか。
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