福島に向かう新幹線より
データビジネスの姉歯です。
お金をかけずに集客したい。たぶん経営者だったらそう考えたことがない人の方が珍しいでしょう。
でも、「お金をかけたくない」という考えには2つの種類があります。
それは「一円もかけたくない」という考えと、「一人集客するのにかけるお金を減らしたい」という考えです。
恐らく多数派は「一円もかけたくない」という考えの人でしょう。一円もお金をかけずにお客さんが来てくれれば、その分利益が大きくなってビジネスが上手く行く、というわけですね。
この考え方をしている人にとってはもう一方の考え方がよく分からないと思います。だって一円もかけずに集客できるならそれに越したことはないですよね。
でも「一人集客するのにかけるお金を減らしたい」と考えている人は、同時に「集客全体には使えるだけの予算をつぎ込みたい」と考えています。
というのも、この考え方をしている人たちは一人のお客さんがどのくらい利益を出してくれるかを調べています。例えば、一人のお客さんを獲得すると平均で5万円の利益が出る、ということを知っている訳です。
彼らは、一人集客するのに1万円かかるとしても、差し引きで4万円の利益が出るという前提で物事を考えているわけですね。
もし一人集めるのに5,000円で済むなら利益は45,000円です。その意味では一人の集客にかけるお金を減らしたいと考えていますが、一方でその5,000円をかければかけるほど利益が出ることを理解しているため、集客全体にはどんどんお金をかけたいと考えているというわけです。
それぞれの考え方をしている人の違いは、そのまま上手くいっている会社とそうではない会社の違いでもあります。
大きい会社は大きいから集客にお金をかけられるのではありません。お金をかけているから会社が大きくなっているのです。
集客にはお金を使うもの。そう考えると世界の見え方が変わりますよ。
コメント