革新的な商品の危険性

革新的な商品の危険性

選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。

自社でしか取り扱えない商品、市場では一般的ではない商品、これまでなかったような革新的な商品。

これらは唯一無二の価値を提供できる可能性があります。つまり、お客さんはその価値が欲しければあなたから商品を買うしかない、という状態になります。

これはハマればいかにも上手くいきそうですよね。

新しすぎる商品は市場が受け入れてくれない

確かに、上手くお客さんの欲求に当たれば良いのですが、新しすぎる商品、珍しすぎる商品はお客さん自身がその価値に全く気づいておらず、売るのに苦労するケースがあります。

例えば日清のカップヌードル。あの商品は今でこそ誰でも知っていますが、世界で初めて販売されたカップ麺ですから、売られ始めた当初は誰も知らない商品でした。

このため、販売直後のカップヌードルは特にアメリカ市場で全く売れなかったそうです。

お客さんが「カップに入った麺」というのを想像できなかったわけですね。

そこで、日清はカップ「ヌードル(麺)」ではなく、「具だくさんのカップスープ」としてカップヌードルを売りに出しました。

なぜなら当時からカップに入ったスープは一般的な商品だったからです。

結果としてこの売り方は大ヒットし、今の成功につながっているわけですね。

私たちは自分の商品が珍しいものだと、その革新性が高い商品価値につながると考えがちです。でも実際はその逆になることもありますので、気をつけてください。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。事業構想修士(Master of Project Design)。宮城の集客・地域の集客news主宰。

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