選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。
コンサルタントという仕事の関係上、「こうすれば上手く行く」といった類いの情報は割とアンテナを立てて見ています。
すると「これは確かに上手く行きそうだな」というものと「これは上手く行く条件が限られそうだな」というものがあります。
しかも後者のタイプの情報を「誰でも使えるノウハウ」として喧伝している人が少なくありません。
前提条件が合わなければどんなに頑張っても上手く行かない
で、実際やってみて上手く行かなかったという人に対して「もっと真剣に取り組まないとダメ」だとか「努力が足りない」とか「もっとちゃんとマネしてくれ(いわゆる徹底的にパクれ、TTP)」なんて言っているのを見掛けます。
この手の人は自分のビジネスが上手く行っていて成果が出ているので、マネする側も「成果が出るはず」と思って一生懸命取り組むのですが、前提条件が合わないのでどんなに頑張っても成果は出ません。
厄介なのは、教える側の人に悪気はない、という点です。何せ自分はそれで上手くいっているわけですから、効果のあるノウハウを教えているつもりになっているんですよね。
でも要素分解をできていないので、自分のやり方にどんな前提条件が必要なのか、目の前で困っている人が自分のやり方を使うにあたって何が足りていないのかが言語化できていないため、上手く行かないわけです。
起業家の素養と教える素養は別物
起業家として成功するということと、成果を出すための要素を分析して人に伝えるというのは全く違う技術です。結局のところ、多くの起業家は起業の専門家ではあっても、教える専門家ではないので、上手く行かない事が多いわけです。
何かを学ぶときは「誰でも使えるノウハウ」と「私はこうやったら上手くいった」という話を混同しないよう、気をつけてくださいね。
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