最先端のベンチャーが潰れた理由

お客さんの欲求を考えよう

選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。

先週末、徳島のある企業が破綻したというニュースがSNSでトレンド入りしていました。

その企業は徳島大学発のベンチャーとして設立された食用コオロギの会社です。

食糧自給率問題をより高度に、安く解決する

日本の食料自給率は危機的に低く、どうにかして食料を作れるようにならないと将来的にリスクが高いと言われています。

実際、今食品の値段が上がっているのもウクライナ戦争に関連して日本国内に入ってくる食料が減っているからという側面があります。

だから食糧問題を解決するのは急務です。

そこで注目されているのが安く大量に生産できて、かつ栄養価も高い昆虫食で、なかでもコオロギは有望だったわけですね。

日本全体の社会問題を解決できるだけでなく、圧倒的な価格競争力もある訳ですから、いかにも素晴らしいビジネスのように思えます。

でも実際は破綻してしまいました。その理由は言わずもがなお客さんの誰も「コオロギを食べたいという欲求を持っていなかった」事です。

誰も求めていない解決方法を使った末路

これは極端な例なので誰でもちょっと考えたらわかる結果ですが、私たちはついつい自分の素晴らしい商品なら欲しいお客さんがいるはず、と思ってしまいがちです。

自分は愛着を持って作っていても、それをお客さんがほしがっていなければビジネスとして成功できません。

「長年研究してきた技術を活用したい」「自分の育てた農産品をもっと多くの人に届けたい」「地域の名産をもっと拡げたい」といった動機でスタートするなら、その商品をお客さんが求めているかどうかは慎重に確認する必要があります。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。事業構想修士(Master of Project Design)。宮城の集客・地域の集客news主宰。

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