巨大自動車会社復活の舞台裏

クライスラー復活の舞台裏

選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。

アメリカにクライスラーという自動車会社があります。1925年に設立された後、順調に規模を拡大し、一時はGMやフォードに並ぶアメリカの三大自動車メーカーの一つになりました。

しかし、1960年代からの拡大路線が失敗し、1978年には倒産寸前にまでなってしまいます。そこでリー・アイアコッカという敏腕経営者を呼んだのですが、彼は数年で会社を建て直したのです。

彼の経営の特徴は「スピード」でした。普通クライスラーくらいの会社規模になると、何か新しい車を作るには案を取締役会で検討し、委員会を立ち上げ、半年〜1年も検討してようやくGoが出るのが普通です。

しかし彼はオープンカーを作るのにそんな面倒な事はしませんでした。

素早く市場に出して価値を知る

工場を視察中だったアイアコッカに作業工のスタッフが「この車、オープンにしたら絶対売れると思うんですよ」と声をかけたそうです。彼はそこで「検討する」と言わずに「よし、ガスバーナーを持ってきて屋根を取っ払い、その辺を一周回ってくるんだ。回ってくる間にみんな振り向いてくれたらこの車を作るとしよう」と言ったそうです。

結果、このオープンカーは実際に製造され、クライスラー復活のシンボルとなりました。

彼が素晴らしいのはただ早く動いたのではなく、自社商品が売れるかどうかを素早くチェックしたことです。

実際に商品が売れるかどうかはその商品をお客さんに見せてみるしかありません。だからラインから車を1台持ってきてとりあえず形を作り、市場の反応を見たんですね。

顧客のリサーチをしたり、AIに質問をしたりしてもこれはわかりません。

是非あなたも素早く商品を作って市場に出してみてください。それで反応がなければまた別の商品を考えれば問題ありません。これを素早く繰り返すのがビジネスです。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。
経営コンサルタントとして年間50本のセミナーと200回の個別セッションをこなしながら、自分でも経営実践としてコーヒーのお取り寄せサイトを経営する。
事業構想修士(Master of Project Design)。宮城大学事業構想学群事業プランニング学類、東北文化学園大学経営法学部非常勤講師。

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