選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。
日本では起業に失敗するともう取り返しがつかないと思われています。大きな借金を背負って、会社に勤め直すことも難しく、人生に行き詰まってしまう、というわけですね。
確かに何千万単位の借金を背負ってしまったらそうかもしれません。でも、起業する時必ずその規模の借金を背負わなければならないという決まりはどこにもありません。
ちゃんとリスクをコントロールすれば起業に失敗しても何度だって挑戦できますし、それで人生が終わることもありません。
だからほとんどの場合、周到に準備をし、できるだけ失敗の可能性を減らして起業をしようとします。
でもこれこそが取り返しのつかない失敗をする原因です。というのも、周到な準備で減るのは失敗の可能性であって、リスクそのものの大きさはむしろ増えてしまうからです。
周到な準備ではリスクは減らない
周到な準備をするには時間もお金もかかりますよね。できるだけ売れそうな商品を作って、パンフレットも綺麗に仕上げて、店舗の内装にも凝って、オープンの時には付近にたくさんのチラシを出すと思います。
こうすれば確かに失敗の可能性は減るかも知れません。でも、商品の製作費用、パンフレット印刷費、内装費用、チラシ発行費といった具合にどんどん費用(=失敗したときに背負わされるリスク)が大きくなります。
どんなに周到に準備をしても失敗の可能性をゼロにはできません。だから失敗する前提で失敗したときのリスクを小さくする方法で起業するのが正解なのです。
商品はとりあえず同じようなものを売っている人からOEMで仕入れさせてもらい、パンフレットは自宅のプリンタで刷り、店舗を作って広告する前に、身近な人たちに商品を見てもらい、良さそうなら交流会に出かけて行って売ってみる。
そこで反応が良ければもう少し商品を作ってより多くの人に買ってもらい、十分に売れるめどが立ったら商品の量産、パンフレットの製作、、と進めていけば良いわけです。
新しいビジネスを考えているなら、どうやったらスタートアップのリスクを減らせるか是非考えてみてください。
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