選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。
血液サラサラ。
至る所でよく聞くフレーズですね。世の中では血液はドロドロよりサラサラの方が良いと言われています。その理由はドロドロの場合血栓ができやすく、それが脳に行ってしまうと血管が詰まって命に関わるからと言われています。
あるとき、街頭で実際の血液を使って顕微鏡で見るというデモをしていました。ドロドロの状態を見せ、その後血液をさらさらにする成分を入れてもう一度顕微鏡で見てみるとサラサラ流れるようになっている、というわけです。
もしこれが自分の血液で、自分の目でドロドロの状態なのを見せられて、更にそのドロドロがサラサラに変わったのを見せられたらどうでしょうか。
ついついその成分の入った薬を買いたくなってしまいますよね。でもこれ、実際自分の目で見たとしても信じてはいけません。
血液サラサラのカラクリ
そもそも口に入れた成分は血管に直接入るわけではありません。ですからその成分が本当に有効だったとしても、デモのように効果が出るとは限らないのです。
何より、これはデモ自体が詐欺です。というのもドロドロに見えるかサラサラに見えるかは、デモをしている人がコントロールできるからです。
血を顕微鏡で見るときにはプレパラートというガラスで挟んで見る訳ですが、この時ガラスで強く挟むと血がドロドロしているように見え、挟む力を弱くするとサラサラ流れているように見えるのです。
恐らく冒頭のデモはこのトリックを使っているのでしょう。
体験談はとても強く人の心を動かします。でも、体験談を信じすぎるのも危険です。ビジネスをしているといろんな「良いこと」を言う人がいますが、それを簡単に信じないように気をつけてくださいね。
実はそもそもサラサラが良いわけでもない
ちなみに、医学的にはそもそも血液がサラサラしてるのが良い、というわけではありません。ドロドロすぎると詰まり(脳梗塞)、サラサラすぎると血管が破れる(脳溢血)そうです。何事もほどほどが一番、ということですね。
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