選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。
仕事でチラシの制作を請け負うケースがあります。このときよく言われるのが「もっと文字数を減らした方が読みやすくて良い」というものです。
確かに文字を読むのは大変ですから、文字を減らせば読みやすくはなります。この意見をくださる方の考えは「読みやすくなれば読んでもらえる」というものでしょう。
実はこれ、前提が間違っています。
文字を減らしても読まれないものは読まれない
チラシを見る人たちはそんなに優しい目でチラシを見ていません。チラシの見出しを見た瞬間に読むかどうかを一瞬で判断し、読まないと決めたらどんなに文字が少なかろうが、デザインが優れていようが読まれないのです。
つまり、チラシの文字を読む人たちはそもそも「興味を持って読むと決めた人たち」な訳ですね。
では興味をもって読んでいる人が何を求めているかというと、「その商品を買うかどうか判断するに足る情報」です。
文字数が少なく、ふわっとした情報しか伝えていないと、買うと判断するに足るだけの情報を得られません。
結果、お客さんは「判断がつかないから今回はやめておこう」と考える事になり、成約率が落ちます。
売れるチラシは普通とはちょっと違う
チラシで文字数を減らせと指示を出すのは、営業マンに対して「商品を売ってこい、ただしお客さんの前でしゃべって良いのは1,000文字だけだ」と言うのと同じです。
世の中のチラシの大半は「文字数が少ないふわっとしたチラシ」です。それでうまくいくなら、もっともっと繁盛店が多くなっているはずですよね。
チラシを出すほとんどのビジネスがうまくいっていないのは、「(うまくいっていない)よく見るチラシの形」をマネしているからです。
チラシを作るときは是非見た目ではなく効果の高さを重視して作ってください。
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