From:姉歯@DBm
自宅のリビングより
これまで、動画で価値を伝える手順についてお伝えしてきました。
動画が今こんなに流行っている理由は大きく3つあります。
- 現実の生活環境に最も近いメディア
- 消費者は体験を知りたがっている
- 動画は頭を使わなくて良い
動画はウェブ上で使えるメディアの中では現実の生活環境に最も近いものです。人は文字や画像の世界ではなく、動きと音声の世界で生きていますよね。だから普段の生活に最も近い感覚で見られる動画は好まれる訳です。
また、そもそも人間は動くものに目を引かれやすい性質があります。これは動物としての危機察知能力が起源になっています。
原始的な生活をしていた頃、大型動物は人間を食べようとして襲ってくる危険な存在でした。生き延びるためには、襲いかかってくる大型動物を素早く見つけて回避行動を取る必要があったのです。
襲撃を知覚して避けるためには「動くもの」に注意を払う必要があります。だから人間の体は遺伝子レベルで動くものに注意が行くようになっているんですね。
これは数千万年かけて作られた生物の体の仕組みですから、大型動物に怯える必要がなくなった現代でも失われていません。むしろ急に突っ込んでくる車や自転車を避ける能力として使われ続けています。
だから動画のような動く物には無意識に注意が向くというわけですね。
現時点では動画が最も現実世界に近いメディアですが、今後3DやVRが発達してくればそちらが主流になる可能性があります。
しかし、それは伝えるメディアとして3DやVRが動画に取って代わるだけで、これまでお伝えしてきた「伝える技術」そのものに違いはないので安心してください。
次回は「消費者は体験を知りたがっている」ということの意味について書いてみたいと思います。
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