こだわり料理の居酒屋が潰れた理由

こだわり居酒屋の最後

選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。

先日ネットのニュースを見ていたところ、「客の意識の低さが原因でお店が潰れた」というニュースを見かけました。

読んでみると脱サラして退職金を元手に居酒屋を始めた人の話でした。とても美味しい、こだわりの料理を出していたにもかかわらず1年で破綻してしまった、という事のようです。

食材にこだわり、故郷から取り寄せた珍しい食材を使った料理を出しているにもかかわらず、お客さんはフライドポテトや焼き鳥のようなありふれたメニューしか頼んでくれなかったそうです。

結果、美味しい料理でお客さんを笑顔に、と考えていた店主は身も心も疲れ果て、赤字を残して店をたたむことになったのだそうです。

思いを込めてオープンしたお店が上手くいかなかったというのは同情しますが、残念ながらこれはオーナー側に非があるとしか言えないでしょう。

上手くいかないのを自分以外のせいにしている時点で経営者として話にならないのですが、それはさておいても問題のある点が2つあります。

こだわりのメニューを注文してもらえなかった本当の理由

一つは、ありふれたメニューしか注文してくれないお客さんばかりを集めてしまった集客戦略です。

お客さんの質は集客メッセージで決まります。安売りのチラシを出せば安い商品を好むお客さんが集まりますし、品質を前面に押し出せば高品質の商品をほしがるお客さんが集まります。

だから、ありふれたメニューしか注文してくれないお客さんが集まったのは、経営者の集客メッセージに誤りがあったのが理由です。

二つ目は、こだわりの食材を使った料理を注文してもらうための仕掛けを用意していなかった点です。

高品質な食材の料理は普通値段を上げないと提供できません。だから、そんな料理を注文するのはお客さん側にも覚悟が要ります。

このため、高価な料理を注文してもらうには高い価格を払う価値があるという事の説明をする必要があります。

お客さんが注文してくれない、と嘆いているだけではいつまで経っても高付加価値商品を買ってもらえるようにはなりません。

反面教師として、気をつけたいものですね。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。事業構想修士(Master of Project Design)。宮城の集客・地域の集客news主宰。

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