東松島の焙煎室より
データビジネスの姉歯です。
お手伝いさせて頂いているコーヒー屋さんで、新製品の開発をしました。
自社だけではなく、蔵王チーズさんと組んで「ティラミス大福」というのを作ったんですね。
ティラミスはエスプレッソコーヒーとマスカルポーネチーズを組み合わせたお菓子ですから、両社の強みを組み合わせて製品を作った訳です。
製品はヒットして、コーヒー屋さんだけでなく、蔵王チーズさんの店頭でも好調に売れました。
二つの会社が共同して事業を展開する事はありますが、必ずしもこの例のように上手く行くケースばかりではありません。むしろ共同開発したけど上手く行かなかったという事例の方がよく聞くような気がします。
ではこの事例が上手く行ったのはなぜでしょうか。
両社がまじめに取り組んだから?それぞれが強みを生かしたから?できあがった製品がとても美味しかったから?
もちろん、それらも成功要因の一つなのは間違いありません。でも、最も大きな成功理由は「両社ともそれなりの数のお客さんを抱えていたから」です。
協業をするなら商品の売り先は絶対に必要
どんなに素晴らしい商品を作っても、それを買ってくれる人がいなければ意味がありません。
コーヒー屋さんは地場で20年以上の歴史があり、蔵王チーズと言えば有名なブランドです。それぞれに顧客を抱えている会社同士が協業したから成功した訳ですね。
協業が失敗するのは、両社とも素晴らしい技術を持ち、最高の製品を作れても、それを販売する先が見つからない時なのです。
もちろん、協業に参加する全ての企業が顧客を抱えている必要はありません。
例えば、素晴らしい製品を作れる会社と、その製品を必要としている顧客を抱えている会社の協業も上手く行きます。
製品を作れる会社は販売が伸びて嬉しいですし、その製品を必要としている顧客が沢山いる企業は売上と同時にお客さんからの信頼を手に入れられます。
特に小さな企業同士で協業しようとすると、「良い製品」を作る事ばかりに目が行き、販売まで気が回らないケースがあります。
協業をするときはお互いに販売する先をどこにするか、販売先がなければどのように開拓してどうやって売るのか、しっかり確認しておけば失敗を減らせます。
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