東松島の焙煎室より
データビジネスの姉歯です。
この夏、よく使っていたヤマトの営業所が閉まってしまいました。。
一緒にやっているコーヒー屋さんと自前の焙煎所のちょうど中間くらいにあり、近くに郵便局もあってとても便利だったのに。
30年以上も前からある営業店だったので、まさかそこが閉まるとは思いもよりませんでした。
それから2ヶ月後。今度は自宅から最寄りの営業店も閉まると言うじゃありませんか!急いでるときの発送とか便利だったのに、困ったものです。
しかし何で閉めたんだろう、そんなに業績悪いのかな?と思って決算を見てみたら、経常利益は2019年が400億円、20年が940億円と2倍以上に伸びていました。
どうも経営が上手く行かなくて閉めている訳ではないようです。
恐らく、コロナウィルスで急激に伸びた宅配需要を吸収するために増えた固定費(トラックの確保と人員の雇用)を、宅配需要が減っても吸収できるように合理化を進めているのでしょう。
要は規模の縮小が目的ではなく、利益の拡大を目的に店舗を閉めている訳です。
店舗を減らして利益を増やすという選択
資本主義では規模を拡大するのが当たり前とされています。このため、とりあえず1店舗目が上手く行ったら2店舗目、3店舗目を出店する、という方は少なくありません。
ところが、多店舗展開をされている方から「休みなく働いていて、売上は上がっているのに利益が残らない」と相談を受けることがあります。
そんな時、一番の選択肢として出てくるのは「店舗を減らしましょう」というアドバイスです。
規模の拡大に伴って売上と利益は増えそうなものですよね。でも実際は店舗の管理、スタッフの管理とやるべき事も増えます。さらに1店舗なら必要なかったはずの各種設備やスタッフへの投資なども必要です。
結果として働く時間は増え、それでも管理しきれない部分で綻びが生じ、設備投資と人件費がのしかかって利益が減ってしまうケースが多いんですね。
実際、3店舗から1店舗にお店を減らし、売上が減っても利益額(利益率ではなく額)が増え、働く時間も減ったという事例があります。
もしあなたも多くの店舗を抱えて苦しい思いをされているようでしたら、店舗を絞る事も選択肢に入れてみて下さい。
あのヤマトですら店舗を減らして利益を確保しようとしているのです。お店を閉めるのは決して恥ずかしいことではありません。
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