商品点数を増やすと起きる3つの弊害

商品点数の増加は利益の減少を呼ぶ

選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。

前回、売上を増やしたいなら必要なのはラインナップの増加ではなく販売活動だとお伝えしました。

単純にその方が売上が伸びるから、というのが最大の理由なのですが、実は商品ラインナップを増やす事によるマイナスの影響も無視できません。

今回は商品ラインナップを増やす事の弊害について書いてみたいと思います。

ラインナップを増やす事によるマイナスの面は大きく三つあります。

  • 利益が減る
  • 売価が下がる
  • 購入率が低下する

まず一つ目の「利益が減る」という点についてはわかりやすいですよね。

ラインナップを増やそうと思ったら商品を開発する必要があります。つまり、研究費、開発費に資金を回す必要があり、ビジネス全体の利益率が減ってしまうわけです。

商品点数増加=スケールメリット減少

また、商品点数を増やすと仕入れ値や製造コストも上がりますよね。

材料はたくさん仕入れれば仕入れるほど値段が下がりますので、多くの品種を作るためにたくさんの材料を仕入れるより、一つの品目のために大量に仕入れた方が仕入れ値は下がります。

商品毎に製造するための道具や設備が必要な場合は設備投資が必要になりますし、同じ道具や設備を使える場合でも、製造する商品を切り替えるときには作業を止めて一旦清掃する必要があります。

少量多品種、お客さんのニーズに合わせたラインナップ、と言えば聞こえは良いですが、その弊害は小さくありません。ラインナップを増やした結果利益を確保できずにビジネスをたたんでしまえば、むしろお客さんが困ってしまいます。

商品のラインナップを増やすときには是非この点に注意して下さい。

長くなってしまいましたので、残りについては次回以降に解説します。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。事業構想修士(Master of Project Design)。宮城の集客・地域の集客news主宰。

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