LPとホームページの違い

LPの価値

選ばれ続ける仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。

「LP」と呼ばれるものがあります。

これはランディング・ページの略で、お客さんが広告からあなたのホームページにやってきたとき、初めて表示されるページの事を指します。

検索から来たときに表示されるページの事を指すケースもありますが、検索結果からのリンク先はコントロールが困難なため、実質的には広告とセットで使うものと考えた方が現実的でしょう。

今書いたとおり、LPはホームページの一部です。通販ページのようにプログラムが必要なものでもありませんので、技術的にはホームページを作れる人なら作れます。

それでも、LPとホームページとは明確に異なるものです。

ホームページの場合はビジネスの情報やサービス内容をただ書くだけです。だから、ホームページを作る技術があれば、あとは文章を書けばできあがります。

でもLPは広告からのリンク先です。広告から表示させる以上、そのページ内でお客さんに何らかのアクションを起こしてもらう必要があります。

商品の購入だったり、問い合わせだったり、資料請求だったりとアクションは様々ですが、いずれにしてもお金(広告)をかけてページにアクセスを集めているなら、読み手に行動してもらわなければ赤字が積み重なっていきます。

だから、LPの文章は「お客さんに行動を起こしてもらうための文章」である必要があります。

LPを専門家に頼むべき理由

一見誰でも書けそうですが、実際のところこのタイプの文章は訓練を受けた専門家がしかるべきリサーチを行い、何度も微調整を繰り返して完成させる必要があります。

というのも、このページの成約率次第で広告の採算ラインが変わるからです。

例えば広告でそのページを表示させるために必要なコストが1表示あたり10円だとしましょう。LPの成約率が0.1%だったら、1人に商品を買ってもらうまでに1,000回ページを表示させる必要があります。このときの成約コストは10円×1,000回=10,000円です。

一方、成約率が1%だったら、1人に商品を買ってもらうまでに100回ページを表示すれば良いわけです。その場合、成約コストは10円×100回=1,000円で済みますよね。

広告のコストを回収するのに10,000円の利益が必要なケースと1,000円で良いケースでは、同じ商品を扱っていてもビジネスの内容が全く変わってしまいます。成約コスト10,000円ではビジネスが成立しないこともあるでしょう。

つまり、LPのライティングはあなたのビジネスが機能するか否かを決める要素なのです。日本トップのLPライターは1ページの制作で1,000万円を請求しますし、LPの価値をわかっている企業は喜んでその金額を支払います。

これはぼったくりではありません。私がLPを作るときは大学ノート1冊分のリサーチを元に、最低でも10回はテストをしてページを作ります。そのくらいやらないと成約率の高いページは作れないのです。

LPを安く請け負っている業者に、こんな作業をする時間はありません。結果的にLPの平均成約率は0.01%と言われています。この成約率を先ほどの計算式に当てはめて広告コストを計算してみて下さい。そんなコストで成立するビジネスはほとんど存在しないはずです。

LPを作るなら、是非あなた自身がライティングの技術を身につけるか、専門家に依頼して下さい。間違っても出入りのホームページ制作業者に「1万円くらいで作ってよ」なんてお願いするべきではありません。ビジネスを壊したくないならば。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。事業構想修士(Master of Project Design)。宮城の集客・地域の集客news主宰。

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