倒産メーカーに学ぶ販売の重要性

倒産したグラフィックメーカ0-の話

選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。

その昔。「voodoo(ブードゥー)」というグラフィックチップがありました。

昔と言っても2000年前後の話なので、私と同じでコンピューターを長く触っているちょっと詳しい人なら覚えているかも知れません。

グラフィックチップというのは画面表示、特に3D処理を担当する部品で当時市場で一番性能が高かったのがこのvoodooというチップでした。

言ってみればグラフィックの世界では最も「良い商品」を作っていたわけです。

自社の商品に自信を持っていたその会社は、それまで外に委託していたパーツとしてのvoodooの製造と販売、アフターフォローを自社でまかなう戦略に変更しました。

モノは良いんだから自社で全部やればもっと大きな利益が出せるはず、と考えたわけですね。当時市場からの支持は最も厚く、性能でも他社より抜きん出ていたため、この計画はいかにも上手くいきそうでした。

業界トップが2年で解散した理由

しかしこの計画を発表してからわずか2年後、この会社は解散することになります。

その理由は、良いモノを開発する事よりも、製造・販売・アフターフォローの方が重要でコストがかかり、そのノウハウを持っていた各社を切り捨ててしまった事にありました。

高い技術力で良い製品を作るのは意義のある事です。でも、それを市場が欲しがっていなければ、そして継続的に欲しいと思ってもらえなければビジネスとしては上手くいきません。

実際、市場が求める製品を作り上げ、それをマーケットに発信し、顧客を獲得してアフターフォローする事ができなければ、どんなビジネスも倒産します。

voodooの会社はまさにその一例でした。是非商品販売に力を入れてください。どれだけやっても力を入れすぎるということはありません。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。事業構想修士(Master of Project Design)。宮城の集客・地域の集客news主宰。

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