東松島の焙煎室より
データビジネスの姉歯です。
EPSONのプロジェクタのCM、見ましたか?
見たことがない方のために説明しますと、今テレビで「店舗でEPSONのプロジェクタを使っている方へ」というCMが流れています。
そのCMのメッセージをまとめると「経年劣化や店舗の煙や油で天井のプロジェクタが脱落する可能性があります。無償で点検するのでご連絡をください」というものです。
これ、素晴らしいプロモーションですね。
点検をすれば、一定の割合のプロジェクタは設置環境が悪いか、もう壊れそうだ、ということがわかるはずです。
そういったお客さんにプロジェクタの更新を提案できるわけですね。
もしかしたら「そんなやり方でプロジェクタを売りつけるなんて卑怯だ」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
まぁ、確かに設置環境やプロジェクタに問題がないのに新しいプロジェクタを売ったら、それはダメでしょう。
でも、そうじゃないなら、新しいプロジェクタの提案はお客さんにとって価値あることです。
三方良しのマーケティング
恐らく、オリンピックで各競技をプロジェクタで映し、パブリックビューイングイベントを開催するお店も多いでしょう。
プロジェクタの調子が悪ければそのときに突然映らなくなる可能性があります。そうなったら、クレーム対応したり、返金処理したりと大変な手間がかかってしまいますよね。
オリンピックを見ようと思ってお店に集まった人たちにとっても悪夢です。
事前に点検しておけば、その可能性を潰せます。これはお店にとってもお店のお客さんにとってもうれしいですよね。
さらに、EPSON自身にも良いことがあります。もちろん、壊れそうなプロジェクタを買い換えてくれればベストです。でも、買い換えてくれなくても点検時に「壊れそうです、どうしますか?」という話をお客さんにしておけば、実際に壊れたときに「急に壊れた!」というクレームにはなりませんよね。
重ねてになりますが、点検から押し売りにつなげたら最悪です。
でも、お客さんのことを考えて助言をできれば、このCMからスタートする点検施策でエプソンはお客さんから大きな支持を集められるでしょう。
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