直販ルートを育てろ!

直販の力

選ばれ続ける仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。

日本人は販売が苦手です。小さな頃から「訪問販売禁止」なんて張り紙を見て育つわけですから、販売そのものに忌避感を覚える人が多いのも頷けます。

でも、ビジネスをするなら販売を避けては通れません。

起業準備中の方とお話をさせて頂くと、かなりの割合で「商品は○○に売ってもらうつもり」「お店で販売してもらう」「売ってくれる人を探している」なんて話になります。

農業の六次化も同じような傾向です。本来六次化とは生産(一次産業)+加工(二次産業)+販売(三次産業)の全てを農業者が行う事を言うのですが、多くの六次化支援案件では生産と加工までで、販路は誰かに任せたいと考えている人がほとんどです。

これは危険です。

もちろんちゃんとやれば売れないという事はありませんし、大手に扱ってもらえれば一気に商品が売れるようになる可能性もあります。

でも、結局のところそれは人任せです。

あなたより上手にあなたの商品を売れる人はいない

あなたにとっては手塩にかけて育て、一生懸命加工した唯一無二の大事な商品でも、販売する側にとってみれば「数ある商品の一つ」でしかありません。

志を持って販売してくれる人が見つかればまだ良いのですが、ほとんどの場合、販売者にとっての商品は売上を作るためのアイテムです。

だからあなたの代わりに商品を販売してくれる人があなたより熱意を持って販売してくれる事はめったにありません。

今日は3月11日ですが、11年前の震災の時、東北のものが売れなくなった商社は、あっさり見切りをつけて別の地域の商品を仕入れるようになりました。

結果、震災後は製造が戻っても販路が戻らない期間が長く続き、東北の会社は苦しみました。

販売を人任せにするというのはそういうリスクをはらんでいます。

確かに自分で販売するのは手間がかかりますし、大変です。でも、直接お客さんとコミュニケーションを取っていれば、有事の事態で苦しいときにはお客さんに助けてもらうこともできます。

コロナウィルスは「有事の事態」の代表例です。実際、統計を見るとコロナウィルスで減ったのは新規のお客さんで、直接お客さんとコミュニケーションをとり続けていた会社はリピートで売上をカバーできています。

どんなに大変でも、少なくとも自社の直販ルートを一つは持っておくようにしてください。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。事業構想修士(Master of Project Design)。宮城の集客・地域の集客news主宰。

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