一番町のカフェより
データビジネスの姉歯です。
商品を作ってとにかく売る。そう考えてビジネスを作っている人は多いと思います。でも商品を道具として考えてみると、これはちょっと問題があることに気づくのではないでしょうか。
例えば、釣りの道具だったら魚や釣る場所に合わせて変えないと上手く釣れませんよね。料理も、出刃包丁でカボチャを切ろうとしたら刃が厚すぎて入りません。レースで勝とうと思ったら車高が低くてパワーのある車が必要ですが、そんな車も荷物を運ぼうとしたら軽トラックには勝てません。
商品も同じです。ビジネスの段階に合わせて商品を準備した方が成果が出やすいんですね。まずはお客さんを獲得する段階。次に、お客さんと関係性を深める段階。そして利益を出す段階。それぞれの段階に合わせて商品を分けて作れば、もっとビジネスをやりやすくなります。
新規のお客さんを獲得するためには、低リスクでお客さんに試してもらえるような商品が必要です。関係性を深めるにはお客さんに自社の価値観や考え方を伝え、共感してもらえるような商品があった方が良いでしょう。利益を出すにはより高い価値を持った、本当にお客さんのためになる商品を作らなければいけません。
こういった役割分担をせずに販売しようとすると大変です。大きな利益を出せる商品は高価ですよね。それを初めてのお客さんに買ってもらうには恐ろしく労力がかかります。でも、安価な商品を買ってもらうのは簡単ですし、その後自社の価値を知ってもらえば、高価な商品を売るのも難しくなくなります。
あなたの会社の商品ラインナップも是非一度見直して、目的別に整理してみてください。
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