選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。
アイドマホールディングスという会社があります。電話やメールで勝手に営業してくるので一部の経営者さんから蛇蝎のごとく嫌われているのですが、そこからこんな書き出しのメールが来ました。
—メールここから—
株式会社モなカ 代表者さま
お世話になっております。アイドマ・ホールディングスの○○でございます。
突然のご連絡、失礼いたします。
7月18日(火)に、弊社の統括マネージャーの塩釜が株式会社free web hope 様と共催するセミナーに登壇することが決まりました。
—メールここまで—
この後セミナーについていろいろ書かれているのですが、、会社名の割にアイドマについて何一つ理解していないことがこのメールからよくわかります。
「AIDMA」というのは商品を購入するときの消費者心理を表したものです。人は商品を買うとき「1,注意を惹きつけられ(Attention)」「2,興味を引かれ(Interest)」「3,商品の購入を望み(Desire)」「4,商品を記憶して(Memory)」「5,購入行動を起こす(Action)」という考え方ですね。
このうち最も重要なのは最初のAttention、次がInterestです。このメールではその両方が全くできていません。
注意を引きつけ、興味を持たれなければ読んでもらえない
お客さんが注意を惹きつけられ、興味を持つのは自分に関係のあることだけです。にもかかわらず、このメールの文章にはお客さんと関係のあることが一つも出てきていません。
多分社内的には「統括マネージャーという立場ある人間が話す」ということが重要なのでしょうが、社内の立場とお客さんのメリットは無関係です。塩釜氏という名前も、協業先のfree web hopeという会社も、お客さんに対してどんなメリットがあるか1ミリも伝わってきません。
さらに最悪なのがその前です。「お世話になっております。突然のご連絡失礼致します」という文言は、お客さんに対して「このメールは読む必要がありません。今すぐ閉じてください」という宣言をするのと同じ効果があります。
注意も興味も引けないこのメールでは、まともなキャンペーン効果は得られないでしょう。
実は世の中で「チラシやメールなんて読まれない」と考えられている理由の大部分もこれと同じです。
お客さんの注意を惹きつけ、興味を持ってもらえる見出しと書き出しにすれば、チラシやメールはとても強力な効果を発揮します。
あなたのメッセージが注意と興味を惹きつける見出しで始まっているかどうか是非チェックしてみてください。
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