自宅の自室より
データビジネスの姉歯です。
マクドナルドに、「クォーターパウンダー」というハンバーガーがあります。お肉のサイズが1/4ポンドという巨大なサイズなのでこの名前が付いています。
2017年までは日本でも売っていて、僕も会社員としてSEをやっていた頃は食事を取る暇がないときに一食で三食分まかなうお供として時々お世話になっていました。
アメリカでは今でも定番メニューとして販売されていて、マクドナルドの経営を支えています。
これに着目したハンバーガー店が「サードパウンダー」という商品を販売していました。名前の通り、こちらはお肉のサイズが1/3ポンドのハンバーガーです。
値段はマクドナルドのクォーターパウンダーと同じで、絶対に売れるはず!と考えられた商品だったのですが、販売は思ったよりも伸びなかったそうです。
その商品、お客さんに伝わっているか?
その原因を調べたところ、意外なことが分かりました。お客さんは「なぜ1/3ポンドのハンバーガーに1/4ポンドのハンバーガーと同じ値段を払わなければならないのか」と思って買っていなかったそうなんですね。
つまり、「1/4」よりも「1/3」の方が小さいと思っていたお客さんが一定以上いたというわけです。
このハンバーガー屋さんは今、「1/3バーガー」と同じものを「3/9バーガー」という名前で売り出しています。明確に「1/4」よりも大きな数字になるように名前を付け直した訳ですね。
この話、数学教育が比較的行き届いている日本では笑い話かも知れませんが、経営者にとっては学ぶべきところがたくさんあります。
どんなに単純化して表現したつもりでも、お客さんにとっては分かりづらいということがあり得ます。
特に自分たちは毎日自社の製品やサービスに触れていますので、様々な事が「当たり前」になってしまっています。だから、どんなに気をつけていてもお客さんとのギャップが発生するんですね。
是非あなたも自分が発信した情報がちゃんとお客さんに理解してもらえているか確認してみてください。それだけで会社の業績が変わるかも知れませんよ。
コメント
コメント一覧 (2件)
。゚(゚´Д`゚)゚。 この話、凄くすごく分かります。 うまく伝わらなくて私は時々、もしかしたらいつも苦悩してます。
>どんなに単純化して表現したつもりでも分かりづらいということがあり得ます。
>様々な事が「当たり前」になってしまって、どんなに気をつけていてもギャップが発生する
答えはお客さんしか知らないんですよね。
私は悩んだらお客さんに聞くようにしています。