選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。
先週末、どんと祭がありました。
農家の出身で子どもの頃野焼きを任され、風呂を沸かす役目も担っていた身(ちなみに子どもの頃も今も実家の風呂は薪でわかす方式です)としては火が大好きです。
だからでっかい火が見られて楽しいという意味ではどんと祭大歓迎なのですが、仙台には悪い伝統になってしまったどんと祭があります。
それは大崎八幡の裸参りどんと祭です。このお祭り、仙台市中心部からどんと祭会場の大崎八幡まで3.9kmも半裸で歩いてお参りするというもので、三年連続で参加すると願いが叶うと言われています。
もちろん好き好んで参加する人はいないわけですが、それでもこのお祭りには多くの人が参加します。というのも、仙台市内の会社では新入社員に参加させるのが恒例になっているところが多いのです。
ナンセンスです。
伝統だというだけでは残す価値はない
神頼み自体根拠がないものなので、無根拠な催しが一つや二つ追加されても別に良いのですが、この時期にあえて健康リスクを冒して裸でお参りし、あまつさえそれを新入社員にさせて上司は暖かいところから見てるだけなんて、生み出すのは社内の軋轢だけです。
気合いや根性が鍛えられるという人もいますが、そんなものでビジネスが良くなるなら誰も苦労しません。
まぁそれでも年に1回だけですから裸参りはまだ良い方ですし、わかりやすく無駄ですから切るのも簡単でしょう。
問題はずっと前から続いている朝礼とか、毎週定期的に行われる営業会議です。
もちろん意味や成果があれば何も問題はありません。でも、形だけの朝礼や、何も決まらない営業会議に時間を使い続けている会社も少なくありません。
情報共有に役立つ、という話もあるかも知れませんが、それだけならわざわざ全員の時間を使わなくてももっと効率の良い情報共有方法はいくらでもあります。
不要な伝統は切り捨ててください。そんな事に時間を費やしている余裕のある会社は多くはないはずです。
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