売上−原価=利益→×

現実的な利益の考え方

選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。

時々、商業高校で授業します。学生のうちから実際に商品を販売する経験を積む、という体験学習の一環で、ビジネスについてお話しするんですね。

そのとき学生に一番驚かれたのが「本当の利益とは売上から原価を引いたものではない」という話です。

会計学上の正しさは経営にとっての正解ではない

売上から原価を引いたものが利益である、というのは事実ですし、企業会計もこれに基づいて設計されています。

でも企業の会計はビジネスを成長させるのが目的ではなく、税金を計算する事を目的として作られています。

だから会計の考え方でそのままビジネスをやっていると上手く成長できないケースが多いんですね。

実際のビジネスでは原価の他にかかるものがたくさんあります。会計学上の原価は製品やサービスの仕入や原材料費です。でもそれだけではビジネスは成立しないため、人件費もカバーできるようにビジネスを設計しますよね。

同じように人件費以外のビジネスに必要な経費、例えば顧客獲得コストや顧客維持コストを最初から原価の計算に入れておく必要があります。

絶対に必要な経費は最初から計算に入れておこう

これをないものとしてビジネスを設計すると集客に苦労し、リピートは生まれず、ビジネスが全く安定しない状態になってしまいます。

私のビジネスでは原価の中にお客さんにお送りするニュースレターのコスト、全顧客共通のキャンペーン費用、広告費などを計算に入れた真・原価計算表を作っています。

是非一般の会計項目に囚われず、必要な費用をちゃんと計算してビジネスを設計することをお勧めします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。
経営コンサルタントとして年間50本のセミナーと200回の個別セッションをこなしながら、自分でも経営実践としてコーヒーのお取り寄せサイトを経営する。
事業構想修士(Master of Project Design)。宮城大学事業構想学群事業プランニング学類、東北文化学園大学経営法学部非常勤講師。

コメント

コメントする

目次