その限定性は無意味

無意味な限定

選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。

「期間限定」というのは相手にお金を払ってもらうためにはとても効果的な仕掛けです。

人はほしいものが手に入らないかもしれないと感じると、何としてでもそれを手に入れようとする傾向があります。そこに締め切り効果も重なって、期間限定のオファーはとても効果的に機能するんですね。

しかし、ここ数日無意味な期間限定をよく見かけます。恐らくあなたも見ていると思います。

大手でも間違う限定の使い方

それはwikipediaの寄付を募るバナーに書いてある「次回、このメッセージはもう表示されないかも知れません。」というものです。

これは確かに期間の限定性を表すものではあるのですが、冒頭にもお伝えしたように人が行動するのは「欲しいものが手に入らないかもしれないと感じたとき」です。

wikipediaを見る人が見たいのは記事本体であって、寄付を募るバナーを見に来ている人は誰一人いません。だからこのバナーを見て限定性を感じ、寄付しようと考える人はほとんどいないはずです。

事実、ほんのわずかな人が寄付をすれば終わるはずのwikipediaの寄付募集はかなり長い間にわたって続いています。

今のwikipediaのやり方に反応する可能性があるのは「wikipediaに寄付したい」と考えている人くらいでしょう。

誰がお金を払うのかを意識しよう

一般の人に寄付を募るなら「次回、wikipediaはもう表示されないかも知れません。」とした方が良いでしょう。

多くの人はwikipediaの記事を読みたいわけですから、それにアクセスできなくなるかもと考えたらより多くの人が寄付をしてでも継続してほしいと考えるはずです。

あなたももし限定をつけたプロモーションをしているなら、それがお客さんの心を動かす限定になっているか是非確認してみてください。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。事業構想修士(Master of Project Design)。宮城の集客・地域の集客news主宰。

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