「新規性」の危険性

新規性の高いビジネスの危険性

選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。

多くの起業コンテストで必ず評価のポイントに入っているものの一つに「新規性」というものがあります。

大学や高校で授業をしていて学生さんに聞いてみても「起業するためには何か新しいものがなければいけない」と信じている人がほとんどです。

これはとても危険な思い込みです。

自分の事業が「新しい」と信じているということは、市場を調査した結果自分と同じ事業をしている人がいなかった、という事ですよね。その原因は大きく分けて以下の二つです。

  1. 調査不足
  2. 過去同じ事業に挑戦した全員失敗した

日本では毎年約10万社が創業します。これは登記される会社の数だけで、個人事業主も含めたらその何倍もあります。大手企業の中で新しく取り組まれるビジネスの数も含めたら新規事業への挑戦は数は年間100万はくだらないでしょう。ちなみにアメリカはもっと多くて、会社の登記だけで年間651万件です。

何百万人もの天才vsあなた

毎年それだけ多くのビジネスが起業しているにも関わらず、あなたが発見したり、思いついたりしたビジネスが世界で初めてである可能性は高くはありませんよね。

つまり、多くの場合「競合がいない」という認識は調査不足である可能性が高いのです。当然、そんな半端な認識でビジネスを開始して上手くいくはずがありません。

さらに、本当に調査し切ったのに同じビジネスが見つからなかったなら、もっと注意が必要です。

この場合、恐らく過去何人もの起業家が同じビジネスに挑戦したにもかかわらず、全員そのビジネスに失敗している可能性が高いからです。

誰か一人でも上手くいっていれば、今でもそのビジネスが続いているはずですよね。

あまり知られていない商品、珍しい商品も、多くの場合背景に同じ事情があります。もし新しい事業やあまり知られていない商品を扱っているなら、是非一般的な事業や商品でお客さんに知ってもらうことができないか考えてみて下さい。

その方が遙かに成功率が高くなります。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。事業構想修士(Master of Project Design)。宮城の集客・地域の集客news主宰。

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