競合は意外なところにいる

ダイエット食品の間接競合

選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。

2000年代前半頃。

まだインターネットが一般に浸透し始めたばかりの事でした。

楽天も立ち上がってすぐで、まだ球団を持っていなかった時代の話です。

その頃の楽天で、ダイエット食品を販売しまくっていた会社がありました。ダイエットと言えば体をすり減らして運動し、精神を削って食事を我慢しなければ達成できない厳しいものですよね。

でも、その会社は美味しくて、食べるだけでダイエットができるという食品を販売していたのです。その商品は飛ぶように売れ、会社はあっという間に上場を果たしました。

飛ぶ鳥を落とす勢いで成長するその会社にはダイエット食品業界ではかなう相手がおらず、競合不在のまま無敵の独走状態が続くかに見えました。

横合いからぶん殴られて赤字転落

しかし、全く別の分野から競合が現れ、その会社はあっという間に赤字に転落して経営の危機に陥ってしまったのです。

その競合とは、おそらくあなたもご存じの「ビリーズブートキャンプ」でした。

ダイエット食品の業界では敵がいなくとも、同じ「痩せる」という結果を手に入れられるエクササイズの分野には強力な競合がいた訳ですね。

この「他分野だけど同じ結果を提供している競合」の事を「間接競合」と言います。

あなたのビジネス分野に優位性を持った間接競合が殴り込みを掛けてくると、防戦一方で大変な戦いをしなければいけない状況に陥ってしまいます。

でも、逆にあなたが優位性を持って間接競合に殴り込みを掛ければ、濡れ手に粟の美味しい商売をできます。

実際、目の美容整形の業界に、「低リスク」「自由に色を変えられる」「安い」という優位性を持ってカラーコンタクトで殴り込みを掛け、大成功した事例があります。

是非あなたが有利な間接競合を探してみて下さい。見つかれば大きなチャンスになります。

追伸

ちなみに、冒頭のダイエット食品を売って上場した会社はライザップです。彼らはダイエット食品、エクササイズと商品を変えながらも、常に「痩せる」という価値を提供し続けている会社と言えるでしょう。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。事業構想修士(Master of Project Design)。宮城の集客・地域の集客news主宰。

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