選ばれ続ける仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。
2022年2月28日、LINE Liteというサービスが終了しました。
元々は名前の通り機能省略版LINEとしてリリースされたものなのですが、このツールを使うと通常1アカウント1端末でしか使えないLINEを複数の端末で同時にログインして使えました。
このため、2月末頃のネット上はこの機能を使っていたユーザー層の文句であふれていました。
しかしそもそもLINEは一私企業が提供するサービスです。だから、LINEが自社の都合でサービスを終了することに対して、私たちユーザー側が文句を言うのは本来無理筋です。
何年か前には、同じくLINEで多数のアカウントが一斉に削除されたことがありました。仮想通貨とか儲かる系のアカウントだったのですが、やはりこれもユーザーにはLINEの決定を覆す権利はありません。
いやいや、うちは1アカウント1端末でしか使わないし、儲かる系でもないから大丈夫、というのは楽観しすぎです。そして、これはLINEだけの問題ではありません。
十年前にはGoogleがある種のビジネスを一斉に検索結果に表示されないようにする変更を行いました。そこまで大規模な変更は滅多にありませんが、表示順位の変更は頻繁に行われています。
結果、SEOで集客をしていたビジネスが潰れた例は枚挙にいとまがありません。当然、LIINEのアカウント削除でもいくつもビジネスが廃業に追い込まれています。
これは「集客をGoogleだけに頼っていた」「顧客とのコミュニケーションをLINEだけに頼っていた」のが原因です。Googleが検索結果を変更した事や、LINEがアカウントを消した事が廃業の原因と考えるのは間違いです。
Google検索の他にチラシやfacebook広告などの集客手段を持っていれば、Googleが検索結果の表示を変えても潰れる心配はありませんし、お客さんの住所とメールアドレスを押さえておけば、突然LINEのアカウントが消されても問題ありません。
ビジネスで一つのサービスに頼るのは危険です。ビジネスの全ての局面で複数の手段を用意するよう、気をつけて下さい。
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