東松島の印刷工房より
データビジネスの姉歯です。
あれ、あんな温泉宿あったっけ?
先日、宮城の奥座敷秋保温泉を通りがかったときのこと。
ここは自宅からすぐ近くなので、だいたいの宿は把握しています。ところが、道沿いに聞いたことのない温泉宿の看板が出ているではありませんか。
新しく宿を作ったなんて話は聞きませんし、ここ数年大きな工事をしていた様子もありません。よっぽど奥まったところなのかな、と思って看板をよく見たら、住所が「岩手県一関市」になっているではありませんか。
いやいやいや、ここ宮城県ですよ?それも奥州三名湯の一つ、秋保温泉まであと1km。何なら大きい宿の屋根が見えるのに?100kmも離れた温泉宿の看板?
安くない看板費用を使って何のネタだろう、と思ったのですが、、すぐに考えを改めました。
この看板、とてもよく考えられています。
確かに秋保の温泉を目指している人が、今日その看板を見たからといって一関に行く可能性はほぼゼロでしょう。
でも、次の機会だったらどうでしょうか。
温泉好きな人はいろんなところの温泉を巡ります。何なら温泉のために全国を飛び回る人もいるくらいです。そんな人にとっては100kmなんて距離はどうという事はありません。
それに、宮城が誇る温泉街に堂々と看板を出している県外の温泉宿なんて、印象が強くて忘れられませんよね。
何より、秋保温泉に行く人はほぼこの道を通ります。つまり、秋保温泉に行く温泉好きが、目立つこの看板を見る可能性はほぼ100%な訳です。
お客さんがいるところに、インパクトの強い、忘れられない看板を出す。まさに基本に忠実な看板と言えるでしょう。
あなたも、お客さんがどこにいるか、そのお客さんにアプローチするにはどうしたら良いか、是非考えてみてください。
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