選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。
若い人はご存じないかも知れませんが、その昔ビデオテープというものがありました。
今で言うブルーレイとかDVDに相当するものです(余談ですが先日学生さんに聞いたらDVDも知らないと言われてショックを受けました。全部Netflixだからだそうです)。
このビデオデッキ、VHSとベータの2種類あって、VHSは録画時間に優れていて、ベータは画質に優れていました。
もしかしたら当時両陣営が火花を散らす争いをしていたのを覚えている方もいらっしゃるかも知れません。
VHSとベータ、中身は同じ!?
実はVHSで録画時間を延ばすために使われていた技術と、ベータで画質を向上させるために使われていた技術は同じものなのだそうです。
それぞれを開発した人が東京大学の同じ研究室出身で、「1/fゆらぎ」の専門家だったそうなんですね。
ゆらぎ理論を使ってランダムノイズの生成をシミュレートし、より短いテープ長でノイズ少なく録画できるようにしたのがVHS、テープ長を変えずに極限までノイズを取り除いて画質の向上に注力したのがベータなのだそうです。
後にVHSは安価で録画時間も長いことから家庭用として普及し、ベータはその高画質で業務用機器として高価格で取引されるようになりました。
これ、実はあなたの商品も同じです。
あなたの商品も、高くも安くも売れる
あなたの製品やサービスの基礎にある価値は、それをどう活用して、どんな人に届けるかで値段が変わります。
同じ商品でも、売り方次第で安価な商品を欲しがる層に安くたくさん売るか、高付加価値な商品を欲しがる層に数を絞って販売するかを変えられるわけですね。
多くの場合、安価な商品をたくさん売る方向に行ってしまいがちですが、これはおすすめしません。というのもより多くのお客さんに売らないとビジネスが成立しないからです。
大きな会社ならスタッフもたくさんいますからそれでも良いですが、小規模ビジネスや一人型のビジネスでこれをやってしまうと、寝る時間もなくなります。
低単価大量集客は茨の道
これは集客の面から言っても同じ結論です。1,000万円を稼ぎたいとき、1万円の商品だったら1,000人集める必要がありますが、20万円の商品なら50人で1,000万円を達成できます。
1,000人の集客と50人の集客、どちらが現実的かは考えるまでもありませんよね。
是非あなたの商品の価値を高く受け取ってくれる人を見つけ、適正な価格で商品を買ってもらうことをお勧めします。
コメント