石巻のセミナー会場より
データビジネスの姉歯です。
2000年代初め頃、ホームページを作ればお客さんが来てくれてざっくざっくの大もうけ、という話がありました。さすがに今こんな話を信じている人はいないと思います。
でも、お客さんにとって役立つ記事を作ってSEO対策をすればウェブで集客できると信じている社長さんは多のではないでしょうか。結論から言うと、これもほぼ無理です。
SEOとはGoogleの検索で上位表示してもらうための仕掛けで、Googleで上位表示されれば自社のホームページに多くのお客さんに来てもらう事ができるようになるとされています。
SEOが危険な二つの理由
確かにそれは事実ではあるのですが、これに集客を頼るのは2つの意味で危険です。
- ウェブで集客をはじめた瞬間、全世界の同業他社が競合になる
- Googleに自社の運命を握られる
まず一つ目ですが、Googleの検索は基本的に世界共通です。このため、インターネットを使って集客しようとした瞬間から、全世界の同業他社と戦う必要が出てきます。
喫茶店なら数多ある大資本の喫茶店全てが競合です。小売り事業をしているなら、あなたはamazonと戦わなければなりません。つまり、資金力がないと戦いにすらならないのです。それなりの大手ならいざ知らず、地域の中小企業が戦いを挑むべきではありません。
二つ目のGoogleに運命を握られるという話も恐ろしい事です。あなたのビジネスがwebからの集客に頼っていた場合、もし検索順位が1位から2位に落ちたら客数は半分に減ります。
というのも、Googleの検索結果で、1位と2位のクリック率の差は約2倍程度あるからです。つまり、2位に転落した瞬間、ホームページの来場者数が半分に減るのです。しかも、常に安定して1位表示され続ければまだ良いですが、競合も常に努力していますし、なによりGoogleの方針次第で検索順位はあっさり変わってしまいます。
場合によっては検索結果に表示されなくなってしまう事もあります。こうなれば、あなたのビジネスは完全に破綻しますよね。実際、Googleが検索アルゴリズムを変えて大量に倒産が発生した事が過去にありました。
つまり、ホームページとSEOに頼る、少なくともそれだけで集客するというのはとても危険なことなのです。もしあなたのところに、「ホームページを作りませんか?SEO対策をすればこんなにたくさん集客できますよ」なんて事を言う営業マンが現れたら注意してくださいね。
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