選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。
新聞に入ってくる「一割引き」とか「プレゼント」のチラシを見ると、けっこうな確率で締め切りが設定されていません。
つまり「このチラシを見た方はいつでも特別条件で優遇します」というわけです。
これは一見正しいように見えます。何せ、締め切りまでの間にお客さんがチラシを見てくれるかどうか分かりませんし、仮に見てもらえたとしても締め切りまでに注文がもらえるとは限らないからです。
できるだけお客さんの都合で使えるよう条件を緩くして集客しよう、という考え方ですね。
お客さんに動いてもらうには締め切りが必要
ところが実際のところこれは全く逆の効果が出てしまいます。お客さんの都合を全く無視して、締め切りを設定した方が成約率が高くなるのです。
その理由は簡単で、人は締め切りがないと行動しないからです。多分財布の中を探せば締め切りの設定されていない何ヶ月も前のクーポンが入っている人は多いと思います。
この締め切りを逃したら割引してもらえない!と思うからこそ人はクーポンを使います。締め切りがなかったら「いつでも使えるからまだいいや」となり、いつしかクーポンの存在は忘れられ、財布の奥底から発掘されたときには「どこのお店のだっけ?いいや、捨てよう」となってしまうのです。
「遅れは広告の死」という言葉があります。キャンペーンを展開するなら、その案内を見たときに申し込みをしてもらえるよう、締め切りを設定しておいて下さい。
それだけで成約率が何倍も違います。
コメント
コメント一覧 (2件)
確かにそうですね。
期日の無い飲食店等のクーポンが財布に溜まってましたが、年度末に整理しました。
却って、期日のあるクーポン(自動車用品店や紳士服店に多いでしょうか)は期日ギリギリに使用したり、期日過ぎたら「使えば良かったなぁ」と後悔しますね。
わかります。期日のあるクーポンだと「行こう!」という気持ちになるのが大きいですよね。
おっしゃるとおり、印象にも残りやすいと思います。