選ばれ続ける仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。
私たちは小さな時から「考えろ!」と言われ続けて育ちます。何をすべきか考えて、どうすれば上手くいくか考えて、リスクを減らす方法を考えて行動しなければならない、というわけですね。
確かにその通りです。考えなければ大きな成果は手に入れられません。経営者ほど頭を使って考えなければならない職業は他にないと言っても良いでしょう。
でも裏を返せば、人は考えるのが苦手な生き物です。だって、放っておいても考えるんだったらわざわざ口を酸っぱくして「考えろ」なんて言われませんよね。
考えることの苦手さは脳科学的にも証明されていて、人間はなるべく頭を使わないように使わないようにと行動するようになっているのです。認知心理学ではこれを「認知的ケチ」と言います。
人が頭を使わない理由は、それが最もエネルギーを消費するからなのですが、、重要なのはそこではなく、「頭を使わなければ成功できないにもかかわらず、人間は頭を使うのが苦手だ」という事実です。
これが原因で、人は頭を使い始めるまでに時間がかかるのです。
結果、仕事しながら考えると仕事の生産性が下がります。
仕事時間と考える時間を分けよう
一般的に、人は仕事をするとき考えながら仕事をします。小さな時から「考えろ」と言われ続けているわけですから、これは仕方がありません。
でも、体を動かして仕事をするのと考える事を行ったり来たりすると、その切り替えに時間がかかってしまうのです。
普段の仕事を思い出してみてください。何をすべきか考えた後その行動をし、行動が完了したらまた考えますよね。
この「考える時」にいちいち切り替え時間がかかっている訳です。
これを解消するには、事前にまとめて考えておくのが効果的です。日々の仕事でやるべきタスクをまとめて書き出しておき、仕事をするときには考えるのを一切やめてそのタスクをひたすらこなす訳ですね。
そうすれば考える事と行動することの切り替えにかかる時間は最小で済みますし、まとめて考えておくことで思考の効率も上がります。
まずは一日単位で考える事と行動する事を分けてみてください。おすすめは前の日の夜に翌日やるタスクを書き出す方法です。驚くほど仕事が進む事を約束します。
コメント
コメント一覧 (4件)
思考の効率化もその通りだと思います。
散歩してるとアイデアが浮かびます。
>人が頭を使わない理由はエネルギーを消費するからで、重要なのは「頭を使わなければ成功できないにもかかわらず、人間は頭を使うのが苦手だ」という事実。
理由はわかりませんが、脳は休んでいるときにアイデアを出す傾向があるように思います。
(. ❛ ᴗ ❛.) 忙しくしてたら良いアイディアなんか出ないかも。テレビに出ていた経営者も昔の数学者も散歩している時にアイディアが出ると言ってました。
関係する単語の紹介。
📝セレンディピティとは素敵な偶然に出会ったり予想外のものを発見すること。また何かを探しているときに探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。
確かこの話はセレンディビティとは別に脳科学で実証されていたと思います。