From:姉歯@DBm
仙台のカフェより
ネット印刷をよく使う方はご存知だと思いますが、納期が長くなると印刷代が安くなります。場合によっては1/3なんてこともありますよね。最近はネットで注文を受けていない印刷会社も同じような傾向があります。
紙もインクも電気代も、印刷コストは変わらないのに急いだだけで料金が上がるなんておかしい!という方もいらっしゃるかも知れませんが、今日はこの裏側の仕組みについて書いてみたいと思います。
印刷会社で一番大きなコストは人件費です。では次に大きなコストって何だと思いますか?
引っ張ってもしょうがないので答えを書いてしまうと、印刷機本体です。中古の輪転機でも2,000万円とかしますし、新品のオンデマンド印刷機は規模にもよりますが1億円~、オプションをつけるともっと大きな金額になってしまいます。
つまり、印刷会社は紙代やインク代や電気代ではなく、印刷機本体のコストを回収しないと生き残っていけないわけですね。
言い換えれば、印刷機をなるべく止めないように動かしたいわけです。億単位のお金をかけた機械が止まっているなんて、コストの垂れ流し以外の何物でもありません。
急ぎの印刷の場合、依頼があったらすぐに印刷しなければなりませんので、印刷会社側では印刷機を動かすタイミングを調整できません。
でも納期が長ければ、印刷会社の都合で機械が止まっている空き時間に印刷をできる訳ですね。つまり、印刷会社としては止まるはずの機械を動かせるというメリットがあります。だから安く受けてでも空き時間の印刷注文を取っているわけです。
つまり、納期が短くなると高くなるのではなく、本来は短納期の場合の金額が標準で、納期を長くさせてもらう代わりに大きく割引をしているというのが実態なのです。
余裕を持って印刷をお願いすれば、それだけ割引価格で印刷できるようになります。急ぎでなければ、ちょっと早く印刷をお願いするクセをつけておくとコストダウンできますよ。
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