選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。
石巻市の六次化センターで専門支援員というのをしています。
「六次化」というのは一次産業である農林水産業者さんが、二次産業である加工・製造と、三次産業である販売・サービスを全て提供する事業体に転換する事を言います。
一次、二次、三次の足し算で六次というわけですね。私は農業が専門ではないのでマーケティングをどう使うか、というお手伝いが多いのですが、支援員をするならもっと詳しく知っておかなくては、という事で常に情報収集をしています。
色々調べてみると、六次化と言っている割には二次産業の加工・製造までを自分たちでやって、販売を誰かに依頼する農家さんがかなり多いという事がわかりました。
生産、製造までは頑張るのに、販売になった瞬間「スーパーにお願いしよう」「大手商社さんに任せよう」なんて他人事になってしまうんですね。
売る仕事を手放すな
実は農産品だけじゃなく、ほぼ全ての商品カテゴリーで販売を人任せにしようという傾向があります。
売上が増えない理由はここにあります。
商品が売れるには、お客さんがあなたの商品の存在を知り、ほしいと感じる必要があります。
とりあえずスーパーの一角に置いてもらったり、商社に扱ってもらったりするだけでは商品の認知は上がりません。ほしいと感じてもらうなんて夢のまた夢です。
大手の販売者にとって、あなたの商品はいくつもある「取扱商品の一つ」でしかありません。だから、本腰を入れて拡販してもらえる事なんて本当に希です。
商品を作ったら、それを世に知らしめ、販売するところまでやらないと満足な売上はたちません。販売は生産や製造よりも力を入れるべきです。
そうしなければどんなに良い商品でも日の目を見ずに埋もれるだけで終わってしまいます。
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