東松島の印刷工房より
データビジネスの姉歯です。
人間は物語が好きです。実際、毎年小説や映画などの物語を見るためだけに使われるお金が11兆円にもなるという統計情報があります。言い換えれば、物語形式にするとついつい先が気になって読んでしまうのが人間なんですね。
また、物語にはもう一つ効果があります。物語になっている時点で、その内容を疑う人が減るのです。
何かの情報や説明だと、それが本当かどうか疑われてしまいます。特に、インターネットの情報は玉石混交ですから、はじめから信じる前提でネット上の情報を見ている人はほとんどいません。
特に、商品の売り込みは疑われます。本当にそんな都合の良い事があるだろうか?売りたくて嘘をついているのではないか?という疑いがが先に立ちます。ほとんどの広告はこの疑いを払拭できず、お客さんを逃すのです。
でも物語ならすんなりと受け入れてもらえる可能性が高いんですね。これを上手く使ってブランドを作った例があります。それはルイ・ヴィトンです。
ルイ・ヴィトンのバッグは気密性が高く、作りがしっかりしています。それを示すために使われたストーリーが「タイタニック号の事故に巻き込まれた乗客が、ルイ・ヴィトンのバッグにつかまって助かった」という話です。
私はこの話が本当だったかどうかは分かりません。でもこのストーリーによって、ルイ・ヴィトンのバッグは信頼され、今や世界でも有名なブランドの一つに育ちました。
あなたが本当に素晴らしい商品を販売しているなら、何か商品に関する物語がないか探してみてください。昨日はブランドを作る事の大事さについてお伝えしましたが、一つのストーリーがブランドを育てる事もありますよ。
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