奨学金と利率のはなし

インフレ回避のための金利上昇

自宅の自室より

データビジネスの姉歯です。

ちょうど昨年の今頃、奨学金を完済しました。

昨今、奨学金については色々な意見が出ています。でも、個人的にはこんな低金利(0.02%とか)でお金を借してもらえて大学に行けた訳ですから、感謝しかありません。

大学院なんてほぼ完全に奨学金で卒業したようなものなので、奨学金がなかったら今の仕事(特に大学の先生)はやっていなかったに違いありません。1%未満の利子で今の人生を手に入れたと思えば万々歳です。

でも、もし利率が何%もあったら、返済にはもっと苦労したことでしょう。生活を切り詰めて、色々な買い物を我慢しなければ返せなかったかも知れません。

実は今世界中の企業がそんな状態に陥ってしまう可能性が出てきています。

昨日はコロナ対策で国がお金をばらまいた結果インフレが発生する危険性がある、という話を書きました。でも、世界中の国がそれを分かっていますので、そうならないように対策を打とうとしています。

やり方は単純です。お金をばらまいた結果インフレが発生するなら、お金を回収すれば良い訳です。具体的には金利の引き上げです。

インフレ対策が企業に与える影響

既にアメリカとヨーロッパの中央銀行は金利の引き上げに向けて舵を切りました。ところが、今回の金利の引き上げは特に難しい事情があります。

それは、コロナウィルス対策のために多くの企業がお金の借入を増やしている点です。

国策金利が上がれば、当然借入金の金利も上がります。結果として返済が大変になり、企業の活動が低迷する危険性がある訳ですね。

物価上昇か、金利負担の増大か。コロナウィルスは健康被害の裏で、経済に対してこんな難しい問題も引き起こしているのです。

もちろん、国が上手いことやってこの危機を乗り越えてくれる可能性もあります。でも、常に最悪を想定して対策をしておくのが私達社長の務めでもあります。

特に震災以降ずっと低金利によるばらまきを続けてきた日本にとって、難しい局面なのは間違いありません。

物価の上昇と金利の上昇、それぞれが発生したときあなたのビジネスにとってどんな影響があるか、是非一度じっくり時間をとって考えてみてください。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。事業構想修士(Master of Project Design)。宮城の集客・地域の集客news主宰。

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