選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。
先日、あるお店に行ったときのこと。このお店は開店前に少し話をしていて、高級路線で進めたいという話を聞いていたところでした。
お店の作りはお洒落で良い値段の食事が出てきてもおかしなところはありません。コーヒーもものによっては800円くらいの値段が付いていました。
ところが、どうしても高級店とは思えないような部分もいくつかありました。
これは一般店のあり方
特に気になったのはタブレットでの注文。これは最近のお店では増えて来ましたが、高級店で導入しているところはまずありません。
あとは席の案内がなく、入店したら空いている席を自分で見つけなければならないこと。
細かいところではフリーwi-fiの接続情報。オシャレっぽく紙挟みに挟んで立ててあったものの、パスワードがはさみに隠れて読めません。その紙自体も普通のコピー紙でふんにゃりしていました。
このお店は大衆向けのセルフサービス店を系列に持つので、おそらくはそこから基本的な仕組みやワークフローを持ってきているのでしょう。
これでは大衆店から抜け出せません。
自分の常識と別セグメントの常識の違いを認識しよう
今の時代、商品での差別化は難しくなっています。だから高級店は高級店なりのサービスが必要なんですね。
タブレットも、お客さんが席を自分で選ぶのも、コストを下げるためなのは分かります。でもお客さんはそのあり方から「高級ではない店」と判断してしまうわけです。
自分のビジネスが自分の中での常識に囚われていないか、自分が狙っている水準と合っているかどうか、是非確認することをお勧めします。
特に顧客セグメントが違うサービスを展開している場合には注意が必要です。
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