本当の原因は「それ」なのか?

自宅のリビングより

データビジネスの姉歯です。

連日のコロナ報道の中でいろんな情報が流れてきます。

例えば「日本人は重症化率が低い。免疫を持っているのではないか?」とか「BCG予防注射がコロナウィルスに効くようだ」とか「インフルエンザの薬が効く」なんて話です。

実際数字を見てみると日本人はコロナウィルスによる死亡率が低いようですし、BCGの集団接種を義務づけている他の国も同様の傾向があります。インフルエンザ薬によって症状が軽快するケースもあるようです。

統計的に見ると、それぞれの間には相関があります。でも、因果が確定できているわけではありません。

日本人ならコロナウィルスの症状が軽いという裏付けがあるわけでも、BCG予防接種がコロナウィルスの感染率を下げる証拠があるわけでも、インフルエンザの薬を飲む事がコロナウィルスの症状を軽減する根拠があるわけでもないのです。

現時点ではどれも「関係があるかもしれない」というだけです。

以前、「ワインを飲んでいる人は心臓疾患の死亡率が低い。ワインに含まれるポリフェノールは健康に良い。」という話が信じられていました。でも今ではこの話は否定されています。

単純に、「ワインを毎日飲める家庭環境にあると心疾患にかかっても救命される可能性が高い」というだけだったとされているんですね。

何が原因で結果が引き起こされているかを判別するのは簡単な事ではありません。コロナウィルス関連の情報を見るときにはこの点に注意してください。

そして、経営についても全く同じ事が言えます。何かをしたときに売上が改善されたとしても、その「何か」が直接の原因かどうかは分かりません。

例えば、販売促進のDMを出して売上が2倍になったとしても、それはDMで売上が2倍になったとは限りません。多くの場合、それまでお客さんと積み重ねてきた関係性の方が重要で、そこにきっかけとしてDMを出す事で初めて2倍もの売上が立つのです。

ビジネスでも健康でも、因果の判断には気をつけてくださいね。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。事業構想修士(Master of Project Design)。宮城の集客・地域の集客news主宰。

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