自宅の自室より
データビジネスの姉歯です。
宮城県亘理町の郷土料理に「はらこ飯」というのがあります。一言で表現すると鮭の親子丼です。
…これだけだと美味しさが伝わらないのでもうちょっと詳しく説明しましょう。まずじっくりとった昆布だしに醤油を加えて味を調えたタレで、新鮮な秋鮭を煮込みます。鮭は固くなる前に取り出し、鮭の味が溶け出した煮汁でご飯を炊きます。
炊き上がったご飯を丼に盛って、煮込んだ鮭の切り身を一面に散らし、前日からみりんと醤油で漬けておいたぷりぷりのイクラ(鮭の卵)をこれでもかと載せたらはらこ飯の完成です。
食欲の秋を強力にバックアップしてくれるとても美味しい料理なのですが、ここ数年なかなか食べづらくなってきています。
というのも、イクラの値段がどんどん上がっているからです。イクラは元からそれなりの値段でしたが、郷土料理に使うものですから、以前は100g500円も出せば買えました。
ところが、昨日買い物に行ったら最初のお店では100g980円、次のお店では1,190円なんて値段が付いているではありませんか!
コロナウィルスのせいで物価が上がる
自然のものなので採れづらくなって値段が上がっているという側面もあるかも知れません。でも、イクラにかかわらず全ての商品の値段が今後上がるのではないかと言われています。
その原因はコロナウィルスです。
コロナウィルスの影響で店舗や旅行、宿泊業が大きな影響を受け、それを支えるために世界中の国が企業に対して支援金を出したり、融資条件を緩めたりしてお金を出しました。
結果、世の中に流通するお金の量が増えています。でも、市場にある物の根本的価値は変わりません。このため、増えた分だけお金の価値が下がり、相対的に物の値段が上がったように見えるようになります。「インフレ」と呼ばれる現象です。
コロナウィルスが今後どうなるにせよ、今のままでは物価が上がりすぎて経済が停滞し、コロナウィルスよりも大きな悪影響が出てしまいかねません。
それを防ぐために各国は色々な手を打とうとしています。結果、イクラの値段が下がってくれれば僕も嬉しいのですが、物価以外にも心配されている影響があります。
ちょっと長くなってしまったので、続きは明日お伝えしましょう。
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