感覚はいい加減

ミイラの粉で治療

選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。

人間の感覚はいい加減なものです。

なので感覚を頼りに経営をしていると、しなくても良い失敗や、根拠に基づいて判断していればあり得ないような行動選択をしてしまう事があります。

例えば「リピートが31%しかいない」という数字を見たとき、感覚的には新規集客をした方が良いように感じます。でも、数字を取ってみると、その31%の人たちが売上の68.9%を作ってくれているという事実に気付きます。

数字を見ていれば、リピートに力を入れない理由がありませんよね。

いい加減だった医療の話

実はビジネスに先駆けて「根拠に基づいて行動しよう」と言われるようになった業界があります。それは医療業界です。医療業界で根拠に基づいた治療が行われるようになったのはせいぜいここ50年ほどの事なんですね。

それ以前は伝統的に使われている治療法や、医者のカンで治療が行われていました。瀉血(血を流すことで身体の仲の悪いものを出す)なんて今では考えられない治療方法が長らく標準的な治療でしたし、ロボトミー手術(鼻から棒を脳に刺して前頭葉を強引に切除する)がノーベル賞を取ったこともあります。

あのエイブラハムリンカーンが狙撃されたとき、治療に使われたものが何だったかご存じでしょうか。

「ミイラの粉」です。傷口にミイラの粉をかけて治れ治れ、とやっていた訳ですね。

笑い話では済まない「ミイラの粉」

今ならあり得ない話ですが、当時はこれが正しいと信じられていたわけです。それも国家元首の怪我の治療に使われる程度には。

もしかしたら、経営も後から見たらミイラの粉を狙撃の治療に使うような間違いをしているかも知れません。是非意思決定の際には根拠を持つように心がけてください。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。事業構想修士(Master of Project Design)。宮城の集客・地域の集客news主宰。

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