選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。
「企業努力」というと、多くの場合「商品を安くする努力」みたいな方向で使われます。
「この物価高の中、企業努力で価格維持」「この値段で提供できるのは企業努力の賜物」みたいなイメージですね。
個人的に、これは企業努力の正しい姿ではないと考えています。
どちらかというと「起業我慢」ですね。経営者が利益を我慢し、従業員に我慢をお願いし、仕入れ先に卸値の我慢を依頼すれば、価格は下げられます。
一方、本当に「努力」が必要とされるのは高価格化です。
目指すべき努力の方向性
お客さんが求める価値を見つける努力、それに合わせて商品価値を高める努力、そして何よりそうやって高めた価値をお客さんに伝え、受け入れてもらう努力をしなければ、高価格化は達成できません。
高価格であってもお客さんに喜んで受け入れてもらうには、価格以上の価値を提供し、お客さんにもその事実に気付いてもらう必要があります。
私たち経営者が日々重ねるべき努力はそこにあります。
「値下げして喜ばれる」より「値上げして喜ばれる」の方がどれだけ大変か。
大変ではありますが、達成した暁には、お客さん、従業員、取引先、そして何よりあなた自身にとってプラスになります。挑戦する価値はあると思うのですが、いかがでしょうか。
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