宮城大学の講義室より
データビジネスの姉歯です。
「お客様は神様だ」という言葉があります。
これほど曲解されてビジネスに悪影響を与えている言葉はありません。
元々この言葉は歌手の三波春夫さんが使った言葉で、ざっくり言うと「神様の前で歌うような気持ちで全力で歌う」という意味で使ったのだそうです。
これがいつの間にか神様の言うことは絶対だ、神様は大事にしなければ、という意味にとられ、お客さんを神様のように扱う、という思想に変化してしまいました。
これでは本来の意味から外れますし、何よりビジネスにとって百害あって一利なしです。
お客さんというだけで神様扱いするなら、困ったお客さんとも付き合わなければならなくなります。
企業だってお客さんを選んで良い
でも実際のところ、価格以上のサービスを要求するお客さんと付き合い続ける意味はありません。だってビジネスにとっては赤字にしかなりませんよね。
それ以外にも、例えばクレームが多いお客さんや、あなたと考え方の合わないお客さんなど、取引するのがしんどいお客さんは切り捨てるべきです。
というのも、そういったお客さんは仕事の生産性を大きく落とすからです。
あなたも、仕事をしていて「あのクレームの対応しなきゃ」とか「このお客さんの対応どうしよう」とか考えて気が重くなってしまうことがあると思います。
本当はもっと生産性の高い仕事をしなければならないのに、問題のあるお客さんがいるために気が散ってしまい、仕事のパフォーマンスが落ちるケースは少なくありません。
これを防ぐためには、問題のあるお客さんをあなたのビジネスから排除するのが一番です。
せっかく来てくれたお客さんを断るというのは勇気の要る行動ですが、それに見合ったリターンがあります。是非イヤなお客さんは切り捨てて、良いお客さんに使える時間を増やして下さい。
コメント
コメント一覧 (4件)
今のところ、あまり「困ったお客様」はおられませんね。母数が少ないのかもしれませんが・・
初めのうちはあまり困った人はいないと思います。というより、よほどのクレーマーでもなければ「自分にとって本当に困るのがどんな人なのかが最初は分からない」と思います。色々な人とお付き合いする中で苦手な人を見つけていく感じですね。
困ったお客さん、ではなく、あなたの今の売り方は趣味??と言われました。まちこさんに。
お客さんがほしいものを提供できてる?
お客さんを切るどころか、見つけることすらできていませんでした。
ぜひ島津さんの商品がお客さんのどんな悩みを解決できるのか考えてみてください。
どんな人を相手にするかでも解決できる悩みは変わってきますので、「誰の」「何を」解決するのか、セットで考えるとヒントが見つかります。