他社のチラシを研究せよ

自宅の自室より

データビジネスの姉歯です。

コロナウィルス発生後、自宅に投函されるチラシが増えました。

以前は宅配ピザとかフリーペーパーばっかりでしたが、最近は「換気扇掃除します」とか、「レンジ周りにこの洗剤」なんてチラシが時々入っています。

で、チラシが投函されるとついつい集めて見てしまいます。というのも頭の体操になるからです。今日は頭の体操にお付き合いください。

さて、今日のターゲットは冒頭にも書いた台所周りの掃除のチラシ。

モノクロのチラシで、どんなことをするかが絵で描いてあります。これはたぶんビフォーアフターをカラー写真で載せた方が反応率が上がります。印刷コストはちょっと上がりますが、それをケチってお客さんを取り逃すのはもったいないですよね。

実際のところ、印刷費なんて1人か2人お客さんが増えれば十分回収できます。

それから、「レンジフードを綺麗にします」「トイレの換気扇掃除オプションもあります」「カビ取り」「エアコン掃除もやっています」と、何やらたくさん書いてあります。こんなにたくさんあると、お客さんはどれを選んだら良いか分かりませんよね。

メイン商品をはっきりさせないとお客さんが迷います。人は迷うと「決断しない」という決断をします。チラシをまくならたくさん需要を取り込みたいのは分かりますが、売上が欲しいなら一つだけをプッシュした方が良いでしょう。残りは現場で掃除をする人に追加のチラシを渡して、その場で聞いた方が良い結果が得られます。

良い点もあったけど、最悪のことが一つ

このチラシには期間限定の特別値引きがついていましたが、これはとてもプラスです。そうじゃないと「今この会社に頼む理由」がなくて見送ってしまう人が多くなります。申込電話番号が大きく書いてあるのも良いですね。

ただ、絶対的に足らないものがありました。このチラシには「掃除をしますよ」とは書いてありますが、それによってお客さんがどんなメリットを手に入れられるかが書いていないのです。

奥様向けに「綺麗になったキッチンで気持ちよく料理できます」とか、旦那さん向けに「家事を手伝えなくても、奥さんを助けられます」とか、「素人が手を出せないファンの裏まで綺麗にすることで火事の危険性が下がります」とか。お客さんの心に響くメリットがないとお客さんは動いてくれません。

チラシはすぐにゴミ箱という人も多いと思いますが、自分だったらどうするか考えながら見てみると、けっこう優秀な教材になりますよ。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。事業構想修士(Master of Project Design)。宮城の集客・地域の集客news主宰。

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