学生の課題から見るビジネスの弱点

歯医者の駐車場より

データビジネスの姉歯です。

学生達の中間課題を評価しています。

私は大学で教員をしていて、ビジネスモデル論という講義を専任の先生と共同で担当させてもらっています。

その名の通りビジネスモデルをどうやって作るかということを学ぶ講義です。と言っても社会人経験もない学生向けですから、課題はいくつかの項目を穴埋めしてビジネスモデルを作りましょう、という内容でした。

「販売」はやりたくない

百数十人から出てくるビジネスモデルは目を通すだけでも大変なのですが、、これを見ていると分かる事があります。

それは「ビジネスの主要な活動」という項目に「販売活動」というのを入れていない学生が多いということです。単純に抜けているだけかというとそうでもなく、「パートナー」の項目に「販売してくれる人」というのを入れている学生がけっこういるんですね。

気持ちはよく分かります。何せ日本人高校生の九割はお金を汚いものだと思っているという調査結果があります。販売というのは商品を提供する対価としてお金を受け取る活動ですから、それを主要活動に入れたくない、誰かに頼みたいというのはたぶん自然な考えなのでしょう。

でも、あなたが本当に良い商品を販売しているなら、実際のビジネスで同じように考えてはいけません。

「販売」はビジネスの生命線

販売は絶対に避けては通れない活動です。価値を提供するだけではビジネスは成立せず、必ず対価を受け取る必要があります。あなたの商品を最も上手に販売できるのはあなたです。

それに、販売を頼んだ相手が真剣に販売をしてくれるなんてことはほとんどありません。販社にとって、あなたの商品は数ある商材の一つでしかなく、それら商材のどれが売れても良いのですから。

震災以降、製造は戻っても販社に頼っていた売上が戻らずに倒産した会社は枚挙にいとまがありません。

石巻で高品質な農産物の加工販売をしているある業者さんが、「こんなに良いものを作っているのに、販売を頼むと値切られるし利益は大きく取れない。だから直販に力を入れる」とおっしゃっていました。

是非あなたも自分で販売する力を磨いてください。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。事業構想修士(Master of Project Design)。宮城の集客・地域の集客news主宰。

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