利益率よりも利益額を考えよう

利益額を増やす

選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。

前回は客単価の向上と値上げは違う、という事についてお伝えしました。値上げをしなくてもセット売りにすることで客単価は上げられ、お客さんも喜んで買ってくれるのでしたね。

でもこの話を読んで「セット売りしたら利益が下がるのでは?」と思った方も多かったと思います。

まさにおっしゃるとおりで、セット売りをすると個別の販売の利益「率」は下がります。

でも単価が上がることで1回の取引あたりの利益「額」が伸びます。結果として会社に残る金額はより大きくなるんですね。

利益額を大きくすることの意味

というのも、平均客単価が大きくても小さくても、お客さんが買い物をする頻度はそんなに変わらないからです。

更に言えば、金額が大きいからといって購入をためらう人もほとんどの人の想像より少ないものです。結果としてセット売りにして若干割引をしたとしても、売上が伸びる事でより大きな金額が手元に残る訳です。

実際、仙台市内のデパートで1週間の販売会に参加したとき、コーヒーを1袋ずつ売るのと10袋ずつ売るのを変えてみたところ、10袋ずつ売った方が売上が5倍伸び、セット売りして下がった分の利益率をあっさり回収して単品売りより大きな利益が出せました。

大きい金額の商品を売るのと小さな金額の商品を売るのでは、金額の差ほどには手間や販売数に違いが出ません。

是非恐れずにセット売りをして単価を上げ、大きな利益を確保してください。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。
経営コンサルタントとして年間50本のセミナーと200回の個別セッションをこなしながら、自分でも経営実践としてコーヒーのお取り寄せサイトを経営する。
事業構想修士(Master of Project Design)。宮城大学事業構想学群事業プランニング学類、東北文化学園大学経営法学部非常勤講師。

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