鴨川市の海の幸に興味はない

どこの海の幸でも美味ければ良い

選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。

最近、鴨川市が「鴨川市の海の幸」という広告文でプロモーションを行っています。

鴨川にお住まいの方には申し訳ないのですが、この広告の出し方は間違っています。

というのも、「鴨川市」の海の幸を求めているお客さんはほとんどいないからです。多くのお客さんが求めているのは「とびきり美味しい海の幸」や、「とれたて新鮮な海の幸」で、それがどこで採れたかはほとんど気にしていません。

たまたま鴨川市に愛着のある人がその広告を見れば喜んで買うかも知れませんが、そうでもなければ反応率を大きく落とすだけで、インプレッション課金型の広告料金だった場合はひたすら広告料を垂れ流す結果になります。

もちろん、市のプロモーションとしては鴨川という言葉を入れたくなるのはわかります。でも、それで貴重な財源を失っては意味がありません。

広告のバナーに入れられる貴重な数文字を無駄にしてしまえばそれだけ成約率も落ちますので、その意味でも問題があります。

売上を作りたければお客さんのことを考えろ

これは市の広告に限った問題ではありません。自社の広告を出すとき、人はついつい自社について語りたくなってしまいます。

でもたいていの場合、お客さんは広告主の会社になんてこれっぽっちも興味を持っていません。お客さんが興味あるのは「自分は何を手に入れられるのか」だけです。

この話はネット広告だけでなく、チラシ、LINEのメッセージ、メール、SNSの投稿など、ありとあらゆるメッセージに共通する原則です。

是非あなたのメッセージをチェックしてみてください。独りよがりのメッセージは効果を生まないばかりかお客さんに嫌われかねません。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。
経営コンサルタントとして年間50本のセミナーと200回の個別セッションをこなしながら、自分でも経営実践としてコーヒーのお取り寄せサイトを経営する。
事業構想修士(Master of Project Design)。宮城大学事業構想学群事業プランニング学類、東北文化学園大学経営法学部非常勤講師。

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