一番町のカフェより
データビジネスの姉歯です。
価値ある商品を販売しているなら値段を上げましょう。
そんな助言をさせて頂く事がよくあります。でも、これをすんなり受け入れてくれる方はごく希です。
というのも、多くの経営者は値上げしたら買ってもらえないのではないかという恐怖感を持っているからです。
この考え方はとても強固で、どんなに他の事例をお伝えしても「いや、この業界は違う」と反対されてしまうことは少なくありません。既に同じ業界の他のメーカーで高額な商品ラインナップを作っている事例があっても同様です。
私の目から見ればとんでもなくこだわっていて、ものすごく価値の高いサービスを提供しているように見えるのに、粗悪な品質の商品と価格での戦いを選んでいる人はものすごく多いですね。
値上げできない背景には、お金の価値を高く見積もりすぎているということがあります。特に会社の経営をしていると、お金は会社の血液のようなものですから当然お金の優先順位も高くなってしまいます。
でも、それは経営者であるあなたの価値観でしかありません。世の中にはお金以外の価値観を大事にする人たちがたくさんいます。というよりも誰が何を大事にするかは本当に人それぞれです。
例えば、以前テレビにボロアパートに住んでいるけど車がフェラーリという人が出ていました。アパートのボロさも半端ではなく、四畳半で風呂トイレは共同みたいな物件です。でもその人の車はフェラーリなんですね。
彼の中ではフェラーリの優先順位が衣食住やお金よりも高いのです。同じように、健康を優先する人、子どもを優先する人、自分のやりたい事を優先する人はたくさんいます。
もしあなたがそれぞれの人が優先するものに合わせて本当に高い価値を提供できるなら、自信を持ってその価値に見合う値付けをしてください。それがあなたのためにも、お客さんのためにもなります。
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