社運をかけてはいけない

社運をかけるな

選ばれる仕掛け作りコンサルタントの姉歯です。

よくテレビドラマやドキュメンタリー番組で「社運をかけたプロジェクト」というのが出てきます。

これが上手くいかなかったら会社は潰れる、でも上手くいけば大もうけ、みたいなプロジェクトですね。

避けられるリスクは避けるのが経営者

テレビでは美談として取り上げられることが多いですが、こんなプロジェクトをしなければならなくなった時点で経営者として失格です。

社運をかけるような状況は、逆を言えば社運をかけなければいけない所まで追い込まれているとも言えます。

経営者ならそんな状態になる前に課題に対応しておくべきですし、ほとんどの場合は社運をかける前に、そのプロジェクトが成功するかどうか小さくテストをして試す事ができるはずです。

そうやってできるだけリスクを小さく収める努力をして、その上で失敗しても会社が経営を続けられるような状態を整えて挑戦するのが経営者の仕事です。

そもそも社運をかけて失敗するケースがほとんど

社運をかけるなんて、いかにもかっこいい響きです。でもそれがテレビに取り上げられるということは社運をかけて成功するケースがほとんどないからです。

毎日どこかで社運をかけたプロジェクトが行われていて、度々成功しているなら、わざわざドラマやドキュメンタリーにする必要はないんですね。

つまり、社運をかけたプロジェクトは高い確率で失敗します。ごく一部の成功事例の足下には倒産した会社の残骸が山のように転がっている事を忘れないようにしてください。

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この記事を書いた人

MDR株式会社代表取締役。
経営コンサルタントとして年間50本のセミナーと200回の個別セッションをこなしながら、自分でも経営実践としてコーヒーのお取り寄せサイトを経営する。
事業構想修士(Master of Project Design)。宮城大学事業構想学群事業プランニング学類、東北文化学園大学経営法学部非常勤講師。

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