宮城大学の講義室より
データビジネスの姉歯です。
先日、あなたのお客さんは常に競合に狙われているという話を書きました。
競合と言えば世間一般では自分たちと同じ商品を扱う人の事を指します。でも、本当の意味での競合はもっともっとたくさんいます。少なくとも同じ商品を扱う業者だけではありません。
例えば、ビリーズブートキャンプがクッキー屋さんを潰した話があります。
ビリーズブートキャンプはどうやってクッキー屋さんを潰したか
ご存知の方も多いと思いますが、ビリーズブートキャンプとは運動して痩せるのを目的にした商品で、運動に使う器具とDVDがセットになったものでした。
ビリーズブートキャンプが日本で販売されるようになる前、楽天でほとんどずっと1位を取り続けていたクッキー屋さんがありました。
彼らはおからを使ったクッキーを売っていて、カロリーが低く、食物繊維が多いために腹持ちが良いという特徴を活かし、クッキーでありながら健康に良い商品として販売していたんですね。
ところが、ある日その会社のクッキーが楽天の販売ランキングから姿を消しました。商品自体は売り続けていたのですが、売れなくなってしまったのです。
その理由は冒頭にも書いたとおりビリーズブートキャンプが売れ始めたからでした。
よくよく調べてみると、お客さんはクッキーをダイエットのための商品として購入していたんですね。
つまり、おからクッキーはお客さんの「痩せたい」という欲求を解決していたんですね。そこにビリーズブートキャンプが現れ、一気に市場が変わってしまったわけです。
思わぬ競合の見つけ方
同じような商品ばかりを競合として捉えていては、このような状況に対応できなくなってしまいます。
あなたの製品やサービスが解決している問題は何ですか?他に同じ問題を解決できる方法は存在しませんか?存在するなら、それを提供している業者も競合として考え、対策を打つようにしてください。
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